流産すると日常生活での楽しみが奪われて、絶望感に苛まれて
- 今まで何を楽しみに生きていたのか分からない
- すべてのことにやる気が起きない
- どうして私がこんなつらい目に遭わなければいけないのか
といった思考や気持ちに、どうしてもなってしまいます…。これは仕方のないことです。
私も流産を経験し、そういった感情でいっぱいの期間を1週間ほど過ごしました。
ですが、その後しっかり休息できたことで心と体は徐々に改善し、1か月後にはかなり回復しました。
この記事では、流産後の過ごし方について、おすすめの過ごし方と、避けた方が良い過ごし方について紹介します。
この記事でわかること
- 流産後に避けるべき過ごし方
- 流産後のおすすめの過ごし方
- どれくらいの期間を過ごしたら、気持ちが改善するのか
参考にしながら、自分なりの良い過ごし方を見つけてくださいね。心と体を十分に甘やかせて、少しずつ回復を目指しましょう。
流産後に避けるべき過ごし方
まず、おすすめの過ごし方を紹介する前に、避けるべき過ごし方をお話しします。
よくない過ごし方を知って、避けることができれば、心・体の回復のスピードは格段に速くなります。
避けるべき過ごし方①流産について考えること
いま辛いと感じていること(流産のこと、今後の妊娠のこと)をとにかく考えない・向き合わないことが大切です。
よく、辛いことは時間が解決してくれると言いますが、 本当にその通りです。時間が経てば、いずれ気持ちが楽になるときが必ず来ます。ですので、今はとにかく辛いことの原因から距離をとりましょう。私自身も、この辛さを乗り越えるには、辛いことととことん向きあった方がいいのかなと悩み、メンタルクリニックのお医者さんにも相談しましたが、『この時期に辛いことを考える、辛いことに向き合うことは、体・心にストレスを与え、回復を遅らせることとなるので、考えないように』と言われました。なので、楽しいこと、やりたいことを考えていきましょう。
避けるべき過ごし方②ストレスがかかることをする
辛いことでなくても、嫌だな・避けたいなと思うことからもできるだけ距離をとることが大切です。無理にストレスを感じることをする必要はありません。とにかく、自分の体・心を甘やかせてください。私も流産後は、仕事を休職しましたし、赤ちゃんがいる友人と会う予定を立てていましたが、理由も話さずキャンセルしました。マイナスな気持ちになる可能性があることは、できるだけ避けるようにしましょう。それが、自分自身にとっていい選択です。
避けるべき過ごし方③無音の空間にいる
なにか考えないようにしようとしても、ヒトはボーッとすると、どうしても何か考え始めてしまいます。それを阻止するために、無音の空間にいることはできるだけやめましょう。テレビをつけたり、音楽を流したり、とにかく何か音がある空間を作るようにしましょう。
流産後のおすすめの過ごし方
続いては、おすすめの過ごし方を回復度順に紹介します。『流産直後は、何も考えたくないし、何もしたくない。できない。』という方も多いです。それでいいと思います。いきなり無理に回復しようとせず、段階を踏みながら、自分のペースで楽しいこと、やりたいことを見つけて、徐々に回復していきましょう。
私が通っていたメンタルクリニックの先生からも『辛いことは考えないで。楽しめることを考えて。自分がやりたいことを好きなようにやってね。』と言われていました。例えば、いままで時間がなくてできなかったことをする、新しく何かを始めるというのもいいと思います。
おすすめの過ごし方①受動的にできることをする(回復度:★)
流産直後は何をする気力も起きない状態のことが多いです。そんなときはテレビ番組を見たり、録画したバラエティー番組やドラマを見たり、音楽を聴いたり、受動的にできることをしてみましょう。脳が、流れている映像や音楽を処理しようとするので、ほかのことを考えにくくなります。
私自身も流産後1週間ほどは、ボーッとテレビを見たり、Netflixを見たりしていました。寝ようとすると涙がでてくることがしばしばあったので、とにかく眠くなるまでひたすらテレビやNetflixを見て、体力の限界を感じたら寝るという生活を送っていました。強制的に時間を潰せる過ごし方なので、何をする気力が湧かない状況には有効です。
おすすめの過ごし方②やりたいことをリストアップする(回復度:★★)
時間が経つにつれ、徐々に何かしようかなという気持ちが出てくると思います。そんなときは、やりたいこと、やりたかったことをリストアップしましょう。私はNetflixで気になっていたドラマ、アニメを見る、読書をする、ピアノを弾く、家の片づけをするなどをリストアップしました。1つやりたいことを上げると、そういえばあれもこれもと出てくることもあります。まずは何か1つでもやりたいことが出てきたらOKです。
おすすめの過ごし方③とにかく好きなことをする(回復度:★★★)
やりたいことが1つでも浮かんだら、実際にそれをやってみましょう。やりたかったことをすることで、体も心も徐々に回復していきます。私はリストアップしたやりたかったこと:ドラマ・アニメの一気見、読書、ピアノ、料理、家の大掃除など、とにかく時間が足りなくてできていなかったことを、とことんやりました!振り返ってみると、自分にこんなに時間を使えたのは生まれて初めてでした。なんせ、学生の夏休みは勉学やバイトをしていましたし、社会人になると夏休みといったって1週間程度しかありません。せっかくの機会ですので、とにかく好きなことをしましょう。皆さんにも、時間があったらやりたいなと思っていることはたくさんあると思います。せっかくの時間なので、自分をめいっぱい甘やかせてくださいね。そうすることで、どんどん心も体も回復して、前に進むことができますよ。
おすすめの過ごし方④今しかできないことをする(回復度:★★★★)
たくさん好きなことができるようになったら、かなり回復してきている状態です。せっかくの休職期間、さらに今しかできないことを考えてやってみてはいかがでしょうか?私は、英語の勉強、スキルアップ・副業・転職について考えたり、お昼寝してみたり、旅行したりなどなど、時間がある今しかできないなということをやってみました。旅行については、休職中楽しんでしまっていいのかなという思いもありましたが、メンタルクリニックの先生からの『自分がやりたいことを好きなようにやってね。楽しんでいいのよ。』という言葉に後押しされ、楽しみました。特にいずれまた子供ができて、子供が生まれたら、夫婦2人の時間はほとんどなくなるかなと思ったのも一つの理由です。ぜひ今しかできないこともやってみてください。
おすすめの過ごし方⑤気持ちが落ち着いたら、次の妊活へ向けて体調を整える(回復度:★★★★★MAX)
いずれ回復して気持ちが落ち着いてくると思います。もちろん完全に心の傷が癒えるわけではないと思いますが、気持ちが落ち着いたら次の妊活を考えられるようになっているかもしれません。私は次の妊活へ向けて、温活をしたり、葉酸サプリを飲んだり、体内時計を整えたりしていました。
どれくらいの期間を過ごしたら、気持ちが改善するのか
いまはとてもつらい気持ちで、いつこの気持ちが回復するのかわからない。考えたくもないという状況かと思います。
先が見えない暗闇の中かと思いますが、多くの人がどれくらいでこの気持ちが和らぐのか、参考までに記載します。
約1か月経てば、いまよりは気持ちがかなり変わってくると思います。
Twitterで情報収集してみたところ、皆さん1か月すれば気分は多少なりとも落ち着くいているようなツイートが多く見られました。
私も流産から1か月経った頃は、流産直後に比べて精神的にかなり落ち着きました。といっても、まだふとした時に涙は出る状態ではありましたし、体の調子戻っていなかったので、1か月仕事はお休みしました…。
もちろん心・体の回復については人それぞれですので、1か月では落ち着かない方も、2週間くらいで改善する方もいて当然です。とにかく自分のペースで、徐々に回復することが大切です。
最後に
以上流産後のおすすめの過ごし方についてまとめました。
繰り返しになりますが、悩みが人それぞれにあるように、心・体の回復に必要な時間は人によって異なります。
まずは自分の好きなこと、やりたかったことをしてみて、たくさん自分のことを甘やかせてあげてくださいね。そうすれば、徐々に回復していき、自然と前のような生活ができるようになると思います。