流産経験

流産後、うつを発症して2か月休職した話

2023年1月7日

流産後、うつを発症して2か月休職した話

流産すると、絶望を感じて無気力になったり、焦燥感に駆られたり、日常生活で急に涙が出てきたり...。
楽しみにしていたことが急に奪われ、今までのように"普通"に過ごすことが難しくなります。
記事タイトル通り、私も流産を経験し、うつ病を発症して2か月仕事をお休みしました。

私はフルタイム勤務をしていましたが残業が多く、毎晩23時頃まで仕事をするような生活をしていました。妊娠が分かってからは仕事は毎晩20時までにするとセーブしていましたが、流産したことで仕事が全く手につかなくなり休職することを決めました。

この記事は流産後の仕事に悩んでいる方や、休職してもいいのかなと悩んでいる方へ向けた内容になっています。

この記事で分かること

  • 【体験談】流産して鬱を発症して休職するまで
  • 休職するか迷うときの判断方法
  • 休職するために必要な3ステップ

流産後、仕事を続けるか悩んでいるといった話はネットにあまり出ていないのですよね。休職するにしても、どうすればいいかよくわからないですし、当時の私もとても困りました。

ですので、この内容が皆さんの役に立てば嬉しいです。

【体験談】流産して、うつを発症して休職

さてまずは記事のタイトルにもなっている、私の体験をお話します。

実は、私は流産後1週間ほど仕事をしていました。
というのも、当時は、仕事が本当に大事というマインドを持っていて、休職してキャリアを傷つけたくなかったのと、仕事をしていれば気が紛れるような気がしていたからです。しかし、その思いとは異なるように流産後は仕事がほとんど手につかず、仕事中にも急に涙が出てくる状態でした。

当時、私1人だけで進めていた仕事があり、納期もまもなくに迫っていたので、これを引き継いで誰かに依頼するよりは、辛いけど自分でやった方がみんなのためじゃん!と思い、ストレスを感じながらも仕事をしていました。

結果、仕事はなんとか期日に間に合いましたが、流産を報告しているのにも関わらず、上司から「なんでこんなに出来上がりが遅いの?」という言葉がかけられ、今までなんとか繋がっていた糸がプツンと切れました。

『頑張ったけど報われないな。もういいや。』

ここから私のマインドはガラリと変わりました。いまの会社でこのまま仕事を続けたら、幸せな生活が潰される。流産を繰り返すことになる。仕事から離れよう。そう思いました。

ちょうど同じタイミングで、夫からも「仕事中に突然涙が出てきたり、仕事が手についていなかったりというのは普通じゃないでしょ。心配だから病院に行ってきてほしい。」と言われていたので、そこで休職を考え、メンタルクリニックを受診しました。

メンタルクリニックでの診断結果は『流産によるショックによる反応性うつ状態』というものでした。この結果をもって私は休職することを決めました。

 流産して休職するってどうなの?

きっとこの記事を読んでいる方は、休職してもいいのかな?と悩んでいたり、いまいち休職までの判断ができずに困っているのではないかと思います。そんな方へメッセージを送ります。

休職してもいいのかな...?と迷うときは

休職するか迷うのであれば、思い切って休職することをおすすめします。

休職すると心も体もゆっくり休めることができますし、仕事によるストレスから解放されること、自分の時間が増えることにより、心・体が回復するスピードが格段に速くなりますので、辛いまま仕事をするよりもずっといいと思います。

私は、有給休暇を使って1週間程度仕事を休むか、またはある程度の長期間休職するか、とても迷いましたが、休職を選びました。理由は、この心の落ち込みがどの程度の期間続くかわからなかったこと、1週間のお休みでは自分の担当の仕事が放置され溜まった状態で仕事を再開することになるので、それがストレスとなり、心と体の回復に悪影響を与えると思ったからです。

実際に休職を選択して本当によかったと感じています。1か月経つとまだ辛さや悲しみはあるものの、当初と比べると心と体はだいぶ落ち着きました。

休職を迷う理由に対するメッセージ

ここまで記事を読んで『休職はしたいけど、でも本当に休職していいのかな...』と悩まれる方もいるかと思います。休職を迷うのはなぜでしょうか?

よくあるのは、以下のような理由です。

  • 自分にしかわからない、できない仕事がある
  • 金銭面で難しい
  • キャリアのため

休職を迷う各理由に対して、私の個人的な考えを述べます。

  • 自分にしかわからない、できない仕事がある
    →やはり言われる通りで、本当に悔しいですが自分がいなくても仕事はどうにか回ります。例えば、急に職場の誰かが大けがをして急に働けなくなることも考えられますが、その場合大変にはなりそうですが、どうにかしようとしますよね...。
  • 金銭面で休職するのが難しい
    →仮に休職扱いになっても、まずは有給休暇の消化になると思うので、有給休暇が十分に余っていれば固定給分は支給されるかと思います。ですので1~2ヶ月の休みであれば金銭的には耐えられそうです。(念のため、会社の規則などをご自身でご確認ください。)
  • キャリアのため休職したくない
    →この休職期間でステップアップのための勉強や資格の勉強に専念したり、思い切って将来の転職を考える期間としたりするのもありだと思います。私もキャリアのために休職したくなかったのですが、休職を決めてからは逆に勉強できるチャンスだという考えに至りました。(このブログを始めたのも休職したことがきっかけです。)

休職するかどうか悩む際に一度考えてほしいのは、『より大切なのは、自分なのか仕事なのか』です。

多くの方は、自分(心・体の回復)の方が大切と考えるのではないでしょうか。きっと、休職を迷う方は責任感があって真面目な方だと思います。(私もそうです!笑)

ここまでたくさん頑張ってきたのですから、自身を取り巻くいろいろなストレスから解放されて自分をしっかり甘やしましょう。仕事はお休みして、ゆっくり休んでいいと思います。

一方で、やはり仕事の方が大切と考える方もいらっしゃるかと思います。人それぞれの価値観があると思いますので、ご自身で考えて後悔しない決断ができれば何よりです。

休職するまでに必要な3ステップを解説

では最後に、休職することにしたけど、どうしたら休職できるのかわからないという方へ、休職するまでの3ステップを解説します。
お勤めの会社により、多少異なるところがある可能性がありますので、お勤め先の会社のステップもしっかり確認してくださいね。

ステップ①会社へ休職の意向を伝える

まずは所属している課長やグループ長へ、休職したい意志を伝えましょう。

伝える内容は、『休職する理由』です。流産によりどんな症状が出ているか、例えば仕事が手につかない、急に涙が出てくるなどの症状を具体的に伝えましょう。ちなみに、まだ妊娠を会社へ伝えていなかった方もいるかもしれませんが、病院から出してもらう診断書に『流産によるショックによる~』などと記載されることがありますので、包み隠さず正直に伝えましょう。

ちなみに休職期間については、病院から診断書を出してもらう際に先生と相談しながら決めることになると思います。会社から期間を聞かれる場合は『わからない』と答えていいです。

一般的には、所属先の課長やグループ長へ話したあとは、その内容が部長→人事部という流れで報告されます。もし会社へ休職の意向を伝える時点で、もう働けそうにない、すぐにでも休職したい、心が持たないと思う方は、初めに人事部へ相談・報告すると、トップダウンの形で素早く行動してもらえるかと思います。

休職の意向を伝えた後は、会社によると思いますが、報告後すぐに(今から)休職したいのか、明日からなのか、翌週からなのか、どこを休職のスタートとするかを決めて、休職開始となります。病院から出される診断書の提出は後日でよい会社が多いかと思います。

ステップ②病院を受診し、診断書を出してもらう

次に、診療内科やメンタルクリニックを受診します。
※ちなみに①、②については順番が逆になっても問題ありません。

受診の際は、何を話すか決めてから行くと、話がスムーズだと思います。話す内容は、下記などを簡単にまとめておくとよいと思います。

  • 受診のきっかけ
  • 今日の目的
  • 困っている/悩んでいること
  • いつからか

私は話すのが下手なので、スマホのメモに内容を打ち込んで、見ながら先生に話しました。私の場合は下記のように伝えました。

  • 受診のきっかけ:流産をして辛い、様子がおかしいと夫に言われて受診した
  • 今日の目的:仕事面で悩んでいる/休職を考えている
  • 困っている/悩んでいること:日常生活で涙が出てくる、なにをするにもやる気が起きない、夜眠れない など
  • いつからか:流産してから

ステップ③会社へ診断書、申請書を提出する

最後は、ステップ②でもらった診断書と、そのほかに必要な申請書を会社へ提出しましょう。必要な申請書については、会社から提供されると思います。一般的には、自身のスマホ(個人/社用)から、休職中の連絡担当者の方へメールで送付すれば問題ないでしょう。

以上、休職するための3ステップを解説しました。

<ステップまとめ>

  • 会社へ休職の意向を伝える
  • 病院を受診し、診断書を出してもらう
  • 会社へ診断書を提出する

まとめ

休職の決断は、とても勇気がいりますよね。

休職する/しないにしても、今後のためにもまずは心・体をゆっくり休めてあげることが重要です。

もちろん仕事をすることで、気が紛れるという方もいらっしゃると思うので、仕事に徹するのも一つの方法だと思います。しかしストレスを感じながら、無理して仕事をする必要はありません。
お仕事が手につかなかったり、涙がたくさん出てきたり、どうしようもない焦燥感に駆られたり、そんな方は休職することも考えてみてはいかがでしょうか。

  • この記事を書いた人

えりから

結婚2年目。もう少しで出産予定のアラサー会社員です。このブログでは、商品/製品の比較が大好きな私が、妊娠中のプレママさん、子育て中のママさんへ向けて、知って得する情報を発信します^^

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